結婚と同居の間に

結婚と同時に嫁家で完全同居を始めたマスオさんの記録。精神を病み、今は回復中だけれどもこれまでのことやこれからのことを記したい。同居を迫られている方の参考になれば幸いです。

エピソード4 味方のいない家の中で

さて、引き続き

 

4. 若夫婦は親のいうことに従うべきという謎の支配。マウンティング。

 

これはもう一言。

父娘だけでやってください。

 

どこの同居家族にもあるのかな?

程度の差はあるだろうけど、とにかく度が過ぎてた。

 

うちの実家族だと、そういうのは高校生あたりまでだったかなぁ?〜しろ、〜するなとかいう強制は全くなかった。大学生以降は自分で責任がとれるなら自由にして良いって感じだったし、それまでもアドバイスはくれるけど強制とか命令とかなかったな。

親が理不尽なこと言うってのもそんなになかったし。うちの理不尽と義家族の理不尽は程度も違うけど。

 

そして話は本筋に戻る。

嫁もボクも動物が好きで、結婚したら犬を飼おうという約束をしてた。だからちょいちょい見に行ってたんだ。

ある程度、飼う犬の目星がついたから、相変わらず重苦しい空気の居間で話をしたのよ。

犬を飼おうと思ってて、こういう犬で、どこを生活スペースにして…って話をしてんだけど、話にならないんだ。

「ダメだ!外の犬小屋に入れて番犬にしろ!番犬にしないなら飼うな!」と。もはや意味不明なわけだよ。ボクも嫁も許可を願おうとしてたわけじゃない。こうしますって話をして何か希望があれば聞こうと思ってたのよ。

 

全く話にならなくて、嫁は何を言いたいか理解できなかったが何か説明していた。ボクはこんな意味不明な話を進める気もならんから、もういいやって思ってた。犬がかわいそうだし、それに番犬じゃなくてデカい相棒が欲しかったから、一番いい落とし所を提案した。

 

「話の途中で申し訳ないですけど、その犬はこれまで外で番犬してきた犬じゃないわけですから、外で番犬じゃないとダメということなら、飼わないか、ボクたちが犬連れて外に出ればいいだけのことです。」って。

 

結局義父はそっぽ向いたまま「好きにやればいいじゃないか!」と怒鳴り始めたので、「そんないい加減な会話をするつもりで話をしたんじゃないです!それならきちんと話をしてください!」って言った。久しぶりに大きな声出したな。

 

「貴様!命令したな!」とか義父はブチキレてたけど、あまりにも腹がたつからテーブル板を殴りつけてやったよ。

「暴力までふるったな!」てまたブチキレてた。

 

これが、夫婦仲まで冷え冷えになり、ボクが精神を病んでしまった鬱発症事変である。

 

義父はギャーギャー怒鳴ってぐちぐちと色々言いだしたり、嫁はあたふたしててさ、初めて見る世界だったよ。チンパンジーとか日本猿とかのあのイメージ。ちなみにオランウータンとかゴリラはそんなことしないからね。

まぁ、どこかでクールダウンしないとなと思って、ボクから謝ったんだ、そうしないと落とし所が見つからないから。正直なところ、なんでそんなに怒ってるのかすら分からなかったけど。

 

そこで来た答え、普通の大人なら「いや、こっちも熱くなって申し訳なかった。今度からこうしようああしよう」とか建設的な話に持ってくもんだと思ったけどさ、違うのよ、さすが期待を裏切らない。

 

「オレはこのこと死ぬまで忘れないからな。」(ギロッ

と。

そこから溢れ出すようにボクへの不満を怒鳴り散らかすわ、嫁はなぜかボクは動いても口も開けてないのに、ボクを止めてるわ、意味不明なんだわ。

嫁よ、違う!違うって!ボクを止める必要はないだろ…

 

多分、あの空間で一番ボクが冷静だったな。

じいちゃんが昔、敵が白旗あげたらいくら憎くても撃ったらいかんって戦争の話をしてくれてたけど、そんなことを思い出しながら、目の前の人はボクをドカドカ撃ってくるなぁと冷静に見てた。

挙句の果てに、何を言いだしたかというと、よそは孫もいるのに、お前たちは何をしてるんだ!と。どうなってるんだ!逐次子作りの状況を報告しろ!報連相しろ!て怒鳴ってた。

 

まさか、ここまでとは…と思って無視してたのよ、さすがに嫁も何か言うだろうと思ってた。

 

「…はい」

 

は?

 

は?

 

はい、じゃないだろ、嫁よ!

バカなことばっかり言うな!くらい言わないの?

 

さすがに呆れた。

もはや、家の中にボクの味方すらいない状況だと悟った。あまりにも腹が立ったから夜中にタバコ持って外にでた。

 

恥ずかしいけど、泣きながら父ちゃん母ちゃんに電話したわ。理解できない世界だって。外に飛び出したところで自分が行けるところがないんだもんな。自分側の親戚の1人でもいれば全然違うんだけど。

 

少し離れた公園で電話してただけど、嫁から電話もないし、探しにも来なかったなぁ。

 

あの孤独感だけは忘れられないなあ。

 

 

その時、本当に行くところがなかったから、とりあえず戻った。財布持って出てればそのままビジホに家出できたのに。

 

でも、その時ひとつ明らかになったことがあった。

 

それは簡単。

最早この義父との付き合いは無理であるというこ。これに尽きる。

 

先に同居するという駒の進め方で間違いなかった。義家族の性格がわかったからね。

なんとというか、それを超える素性を見れた。

 

その夜、嫁はボクに謝ってきた。

お父さんも寂しいんだから少しは分かってあげてよとかなんとか言ってたけど、

 

違うよね?ボクに言うんじゃなくて、自分の親に、何考えてるか知らないけどああいう態度はやめてよくらい言ってほしいんだけど…

 

そうならないように同じ家に住んでるんだろ?

 

翌朝ボクに謝まるように言っとけよってだけ言って寝た。あと、同居を解消するからその話もしとけって。

翌朝、ムスっとした顔で、すまんねと言われた。

朝飯の時、嫁が昨日のことをきちんと話合おうと話を切り出してくれたが、「もう謝ったからいいだろ!!」と朝から怒鳴る始末。

一体なんなんでしょう。子供というかクソガキというか…。

 

あとで、同居を解消する話をきちんとしたか嫁に聞いたんだか、「あんなこと次言ったら同居はもうやめる」って話をしといたよって。

 

おいおい!

一回多いぞ!

ボクは「次」なんて言ってないんですが。