エピソード5 初めての心療内科
5. 嫁よ、君はなぜ嫁ではなく「娘」でいるんだ??
のエピソードを書こうかと思ったんだけど、基本的に常にそうだったし、鬱発症事変もある意味これが原因のひとつでもある。
だいたい問題を抱えた同居生活をしてる家庭は、これが全ての問題の元凶なんだと思う。
同居する話をしたときに、これを条件にしてたんだけどね、家の中でボクがいるときは娘じゃなくて嫁でいてくれと。
同居の提案をされてる方は、これを自分の配偶者がきちんと守れるかどうか確認された方が良い。
以上。
さて、そんなことあんなことがあって、鬱発症事変の翌日からボクの体調がおかしくなり始めた。
気分が重い、食欲がない、吐く、寝付けない、朝起きれない、朝がくるのがイヤ、仕事が手につかない、仕事でミスばかりする、自分が何をやっていたのか忘れる…などなど。
嫁と同居解消の話をしようとしても、なんだか話を前に進めようとしないし、相変わらずボクより親の心配ばかりしている。そんな姿を見るとさらに体調が悪くなっていった。
自分でも思った、鬱だろうな、と。
でも、誰かに聞いてもらえると少し楽になるかもしれないと思って、心理カウンセラーの友達に電話をした。
少しずつ溜まっていったストレスが、事をキッカケに崩れたのよ、と。
カウンセラーは話を聞いてあげることはできるけど、家庭のことだから解決策決めたり治療とかできないからね、と。
それが心療内科を受診するキッカケにもなった。
そして、予想してなかったのだが、嫁と義父の関係が問題だという話になった。
それは「親子共依存」と呼ばれるもので、名前だけ見ると、二人で助け合って生きてきたんだから…と思うかもしれないが、そんな優しい話ではないようだ。
親子共依存についてはここが分かりやすいかな。
親子共依存じゃないかという話を聞いていると、まさしくほとんど当てはまるのだ。
私がいてあげないとお父さんが困るからってニュアンスのことを理由にするのよ、同居解消の話をすると。同居解消しないとこのままボクが悪化していくってことも考慮してほしかったんだけど…
それで、ボクと逆パターンもよくある話のようで、母息子の二人家族に息子の嫁が入るパターン。
母息子が親子共依存で嫁さんが病んでカウンセリングを受けることが多くあるようだが、カウンセラー曰く、親子共依存の家庭に同居で入るとほぼ精神を病むか、さっと見切りをつけて実家に帰るお嫁さんは多いらしい。誰も間に入れないし、ひっぺがそうとしても離れないらしい。そのまま同居を続けるお嫁さんはカウンセリングの効果なく、だいたい意識のない生き物レベルまで病んでしまう、と。
解決策は職業柄出さないけど、今回は特別にということで、家を出るべき!嫁が一緒に出ないなら本気で1人ででも出たほうがいいよ!と、カウンセラーの友達は助言してくれた。
そして、仕事の方だけど、順調に動き出したかなというところだったが、ミスばかりでお客さんにも迷惑をかけるので開店休業状態にした。在宅パートさん達にも申し訳ないけどってことでしばらく休んでもらうことにした。最低限のルーチンワークだけしかしないようにしたからかなり売上も落ちたし、閉鎖も考えた。
動いても地獄、止まっても地獄。なんだこれ。
心療内科に行く話を嫁にしたら、怒るは泣くわでまた一悶着あったけど、そんなことしてる場合じゃないんです。
かくして、初めて心療内科に行った。
きれいなところで、隣で待っている人も顔がみえないような配慮がしてあった。
でも、大事なのは病名じゃなくて、どう治していくかです、と。適応障害はその環境から離れればすぐに治るけど、家庭の話だからこうしなさいと医者は言えない、ただし、離れると治るし留まると悪化する、と。
しぇんしぇ?もう答え言ってますよ?
いままで見たことない薬をたくさんもらってきた。適応障害とか鬱を薬で治すことはできないけど、症状を和らげることはできるからってことらしい。
気分が明るくなる薬とか不安を和らげる薬とかよく眠れる薬とかいままで聞いたことないような薬をたくさんもらった。
そういうことで、同居を解消することが解決策だということも分かったし、少し嬉しくなった。
嫁にも心療内科での診断や解決方法つまり同居解消しかないということを話したが、相変わらず同居を解消せず、ソフト面での解決をしようと言ってくる。つまり、こういうルールにして、ここから先は干渉しないようにして云々と。
嫁の提案を義父がすんなり受け入れたことがあったかな?また、それを守ったことがあったかな?ズカズカとどこまでも踏み込んできてはマウンティングする人なんですが。
薄っぺらい提案というか、何も解決しない提案というか、父娘自身の心配ばかりした上での提案というか、そんな話を聞いて少し寂しい気持ちになった。
かくして、同居解消の方向で検討するボクと煮え切らない嫁という構造が出来上がった…
結局、嫁は煮え切らない、話が進まないうちにもボクの症状は悪化する一方だったから、ボクは少しだけ仕事の整理をして実家に帰った。
鬱発症事変は結婚して1年弱のときだった。
それから実家に帰るまで1ヶ月ほど。
ボクの体重は72キロから62キロまで減ってた。
今は別居中で同居解消の方向で具体的な話をしているんだけれども、たまにボクを敵みたいな言い方するときがあるんだよね。
嫁の考えがときどき読めない。
この話に仕方なく付き合ってる感がたまに漏れてるんだよね。
2人で住む賃貸を借りても、先にボクだけ住んでて自分はしばらく行き来するみたいな話をしてたけど、なんだか結婚生活ってなんなのか分からなくなってきた。
友達夫婦なんて子供もいて幸せそうなんだが、なぜ私たちはこんな妙なイザコザをして、お互いをどこまで信用して良いのかわからないような状況なんでしょう?
こっちは考えてることを素直に話してるのに、嫁は聞くだけで特に意見はしないし、子供がー早くしないとーって話ばかりだし、子どもの話も大切だけど、その前にその土台をきちんと作る必要があると思うんだがね。
嫁は家から一回出てみた方がいい。
親子べったりだからべったりじゃない状況を知らないだけだと思う。
専門家から見ても、お互いに心配しすぎて本当の病気らしい。