親子共依存について考えるーその1
エピソードを書いたログは、病んでいたときを思い出して書いているので言葉も汚い。ボクは穏やかな性格だったのに、やっぱり人は変わるんだろうね。
さて、別居で実家に帰ってきてからすでに1年以上経っているのだが、全てが解決して帰ってきたわけじゃないので、毎日心のどこかにモヤモヤが溜まっている。
適応障害やうつ病自体は治っている。考え事をして胃が痛くなったり、吐き気が戻って来ることはあるものの、精神はまぁまぁ健康だと思う。
ただ、やっぱり人からも言われるけど、まだ表情がないらしい。どこにいったんだろう、ボクの表情?
少し前から嫁とたまに会って2人で暮らす方向で話をしているけれども、嫁はなんだか上の空。
ボクがそう提案しているから仕方なく会って話をしているという雰囲気が漏れてきている。
こっちは色々と話をしたいんだけど、”住む”話から飛んで”赤ちゃん、子ども”の話に変えられる。それも大事なのは分かっているんだけど、まずは土台を作らないと!ってボクは思っている。
最近、「毒になる親(スーザン・フォワード著)」を薦められたので読んでみた。
まさしく目からウロコとはこのこと。
ただ、嫁が子供の時に虐待を受けたり親がアル中だったり、他人に暴力を振るうという訳ではないので、全てがその通りではない。
しかし、親子共依存の根底はおそらく似たようなものだろうなとは思う。
これまでの義父や嫁の言動、自分が起こした行動を振り返りながら読むと、なんとなく父娘の関係、嫁を取り巻いていた環境、なんとなく絡んで見えなかった本質が見えてきた。
これは整理の記録として残しておこう。
☆嫁の言動から見て取れる共依存のそぶり
・ボクの好みが義父と同じだと「それお父さんと同じだよ」と喜ぶ。
少し違うと「お父さんはXX派なんだよねぇ」と残念がる。
・義父が好きなものは嫁も好き、義父が褒めるものは嫁も褒める、逆も然り。
・「マスオさんにはあんなことを言うけど、お父さんは認めた人としか話をしないんだから、マスオさんはお父さんに認められてるってことなの。」
・義父がおかしなこと(理不尽な命令をしたり)をしても「はい」と受け入れる
・義父に反抗しない、意見を言えないため、義父とボクの間に立てない。
・親がなりたかったという職業を嫁も追っていた。
・どこに行くにも一緒。
(これは母の代わりという印象が強い。ボクがそう思っているだけかも。)
・周りから言われ続けた「家を継ぐ」ということに固執する。
また、まだ見ぬ子にそれを託そうとしている。連鎖!!
(心が「家の従属物」となっているのではないかと少し心配。)
・親は自分なしでは生きていけないと思っている。
・親の顔色を伺う。
・ボクが義父のことで嫁に色々いうと間で調整するのではなく、「父のことも考えてあげてよ」という。
☆義父の行動から見て取れる共依存の言動
・「〜をしろ」「〜はするな」の強制を使う。
・嫁の行動は全て把握したい
(何時にどこに何をしに行って何時に帰ってくるか、子作りについても状況を報告しろ等)
・嫁が義父に意見すると怒る
・ボクが「〜してください」と言ったとき、「親に命令したな!」と大激怒
・ボクを試す、競おうとする
・謝らない
・謝れと言われれば表面上謝るが、そこから話を整理しようとすると「もう謝ったからいいだろ!」と怒る。
・やっていないことを指摘されると「それでもやったんだよ!」と怒る。
・全部自分の思い通りにしたい
・自分だけ話から外されていると怒る。
・(多すぎる!略!!)
こう書き出すと義父のそぶりというのは実家族では全く見たことがない行動ばかりだ・・・。そりゃボクも具合悪くなるわ。比較のため実実家の対象表も最後に書く。
☆状況の整理
家庭内部が妙なバランス(親の独裁、完全支配)でバランスを保っていたため、「ボク」がその中に入ったことで吊り橋が揺れ始めたのかもしれない。
ボクが真っ当なことを指摘したりするとバランスが崩れる。
義父は家庭の中に支配できない部分があるので不満が溜まる。家庭の中で神である義父の立ち位置が揺らいでしまうので、気に入らないと怒ったり、これまで娘にしてきたようにコントロールしようとしてきた。
挙句、ボクはうつ病になる。
「嫁家にいると具合が悪化する。同居解消しよう。」というボクの意見と「親が心配」という嫁の意見。
同居を解消せずルール作りを提案しだした嫁。
それは「親が心配」という気持ちが支配的ということ。
「結婚したらボクと嫁は一緒の車に乗っていて、義父は別の車に乗っている」と思っていたのが、実際は「ボクの車にはボクしか乗っておらず、嫁は義父の助手席に乗っている」状況。
さて、どうしたものか・・・
結婚てそんな複雑だっけ?
というより、親があれできない、これできないって言うけど、それ全部ボタンをピッピッて押すだけだよ。できないんじゃなくてやらないってやつ。
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対照表
☆嫁の言動から見て取れる共依存のそぶりとボクの言動
・ボクの好みが義父と同じだと「それお父さんと同じだよ」と喜ぶ。
少し違うと「お父さんはXX派なんだよねぇ」と残念がる。
→なんも言わないな。そんな発想がなかった。
・義父が好きなものは嫁も好き、義父が褒めるものは嫁も褒める、逆も然り。
→いくら家族でもみんな価値観がそれぞれ。家族の誰かがこの人はいけすかないとか言ってても、「ボクはこの人〜〜だから嫌いじゃない」みたいな。
・「マスオさんにはあんなことを言うけど、お父さんは認めた人としか話をしないんだから、マスオさんはお父さんに認められてるってことなの。」
→この発想もなかったな。会社じゃないんだし、うちの親なんて近所とも遊び仲間とも何の分け隔てもなく喋る。認める認めないって言う発想がない。
・義父がおかしなこと(理不尽な命令をしたり)をしても「はい」と受け入れる
→返事は「その理由は?」の一言。
・義父に反抗しない、意見を言えないため、義父とボクの間に立てない。
→自己主張をするし、親も聞いてくれる。というより、反抗したりあれやこれや言い合うこともない。
・親がなりたかったという職業を嫁も追っていた。
→兄弟みんな自分のやりたいことを持って大学行って親とは違う仕事をしている。
会社を継ぐという選択肢もあったが、誰も選択せず。従業員の人たちのことを考えると、コネ・血縁にいいことはない。
・どこに行くにも一緒。
(これは母の代わりという印象が強い。ボクがそう思っているだけかも。)
→基本はバラバラ。時と場合による。
・周りから言われ続けた「家を継ぐ」ということに固執する。
また、まだ見ぬ子にそれを託そうとしている。連鎖!!
(心の一部が「家の従属物」となっているのではないかと少し心配。)
→何も継ぐものがないんだけど、それは婆ちゃんの教え。
「田んぼとか畑とか持ってる人と結婚するな。なんかあるごとに手伝え手伝えて言われて顔合わせることになる。無駄な苦労する。」
・・・ばあちゃん、ごめん。結婚した後にこれ聞かされた。。。苦労の真っ最中
・親は自分なしでは生きていけないと思っている。
→親は自分たちがいない方がのびのびできて良いんじゃないかな?なんか困ったら連絡来る。あとはたまに顔見せるくらいでもいいし。
・親の顔色を伺う。
→まずない。
・ボクが義父のことで嫁に色々いうと間で調整するのではなく、「父のことも考えてあげてよ」という。
→嫁がボクの実家にきたことあんまりないから、うちの親になんか要求があるってのがない。ただ、もしあったとしても親との間に入るのは何も気にならないと思う。
☆義父の行動から見て取れる共依存の言動とボクの親の言動
・「〜をしろ」「〜はするな」の強制を使う。
→ない。子供の意志や選択を優先してくれた。相談すれば乗ってくれたし、どんな結果であろうとポジティブな意見を言ってくれた。「〜するな」と言われても自分で判断して決める。
・嫁の行動は全て把握したい
(何時にどこに何をしに行って何時に帰ってくるか、子作りについても状況を報告しろ等)
→ない。余計な詮索はしてこない。親に言うべきことは言うし、言わなくていいことは言わない。親子でもプライベートはある。
・嫁が義父に意見すると怒る
→意見すると「うん、それでいい」とあっさり終了する。
それか、そこからどうしたらいいかみんな自分のいいように意見を言い始める。
そして、何かしら決まる。
・ボクが「〜してください」と言ったとき、「親に命令したな!」と大激怒
→ない。まず激怒しない。そもそも「してください」を命令と捉えないよ普通。
・ボクを試す、競おうとする
→ない。まず人を試そうとしたり競おうとしゃしゃり出てきたりしない。
多分、嫁が何か得意なことを見せたら「すごいね!」って感激すると思う。
・謝らない
→謝るときは謝る。
・謝れと言われれば表面上謝るが、そこから話を整理しようとすると「もう謝ったからいいだろ!」と怒る。
→ない。そもそも癇癪起こさないから。そこからきちんといろんな話になり、そして何かしら決まるかな?
・やっていないことを指摘されると「それでもやったんだよ!」と怒る。
→挽回しようと頼まれてもないことをやっている父の姿をたまに見る。そして慣れないことをしてミスして母になんか言われている。
・全部自分の思い通りにしたい
→ない。それぞれが自分のしたいことをやっていいんじゃない?みんな自分は自分だし、という感じ。
・自分だけ話から外されていると怒る。
→ない。興味のある話だと入って来るが、そうでなければ面倒臭そうにするか、いなくなるくらいだから。
こう見ると、うちの家族ってみんな好き勝手にしてるな。。。
薬にも毒にもならない家族って感じ。